No31. 新型コロナウイルスと不動産市況

新型コロナウイルスの全世界への拡大により、世界経済には大きな影響が出ています。
もちろん国内の経済も影響の大小はあるものの、間違いなく影響を受けています。

新型コロナウイルスに関してあるアンケートの回答が記載されていました。それには、
「マイナスの影響がある」と見込む企業(63.4%)を業界別にみると、「運輸・倉庫」が72.8%と最も高く、さらに「卸売」(72.5%)、「小売」(66.9%)が続いており「不動産」は55.2%で、そのうち「すでにマイナスの影響がある」が20.4%、「今後マイナスの影響がある」が34.8%となっていました。この不動産業界も約半数以上の会社で、今現在、今後もマイナスの影響があることが予測されています。
 不動産は株や他の金融商品と違って流動性が少ないため、すぐに売りたくてもすぐ売ることができないので、不動産市場への影響は他の金融商品を比較すると、もう少し後ほどに影響がでてくる可能性が高いように思います。確かに、今、私が感じていることは、不動産価格は変動していないし、強いて言えば、お客様の反響や行動が鈍化しているなといった程度です。今後は、不動産価格の暴落の可能性は少ないでしょうが、おそらく徐々に需要が低下して、供給が増加することが予測され、不動産価格は下がっていくと思われます。

株式市場の大暴落により、企業の安全性が低下し、雇用の不安定が生じてくるでしょう。そして企業の業績低迷により生活者の収入が減少することも考えられます。住宅の購入を考えている方は、所得減少への不安が広がれば、住宅の購入契約をためらう心理が働き需要は低下することが予測され、企業や個人の売上、収入や資産の減少により、不動産を売却することによる現金化の促進や、不動産価格が下がる前に、不用な不動産を早く売却して価値の減少を食い止めようとする動きも出てくるでしょう。売却物件の増加と購入機会の低下により、需要より供給が上回り不動産価格が下がるということです。

この状況を前向きに考えると、購入するのは今がチャンスかもしれません。市場には数多くの物件が存在し、多数の物件から選ぶこともでき、高騰した価格ではなく、適正な価格で購入できます。しかもアメリカでは金融政策は実質ゼロ金利に戻っており、日本も追随していますので、これからの金利上昇にはかなりの時間を要する要素が数多くあります。これにより、住宅ローン金利もこのまま超低金利が継続されることが予測されます。そんなことを考えて行くと、今からが不動産購入のチャンスと捉えてはどうでしょうか!!

そして不用な不動産をお持ちの方は、売却に向けて積極的に考えてもいい時期だと思います。今から不動産査定をしておいて、時期をみて売却に踏み切り、いいスタートを切ることができたらいいでしょう。皆さんは、この新型コロナウイルスと不動産市況をどのようにお考えでしょうか。いつでもご相談に乗りますので連絡をくださいね。みんなでこの苦境を乗り切って行きましょう!