No5. 被災6地区は「土砂災害警戒」未指定

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No.5 【被災6地区は「土砂災害警戒」未指定】

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┃News┃被災6地区は「土砂災害警戒」未指定 
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今回の土砂災害で住民が死亡したり
行方不明になったりした7つの地区のうち
6つの地区は「土砂災害警戒区域」
に指定されていませんでした。

広島県の土砂災害危険箇所は
全国最多の約3万2000ですが
現地調査や地元との調整に時間がかかり
土砂災害警戒区域に指定されているのは
1万1800か所余りにとどまっています。

今回大きな被害が出た安佐南区八木地区と緑井地区は
広島県が9年前に指定に向けた現地調査を行っていますが
手続きに不備があったことなどから指定には至っていなかったとのことです。
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┃Q&A┃土砂災害のリスクを理解するためのワンポイントアドバイス
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∪・ω・∪ 。o O 「土砂災害警戒区域」って?

土砂災害がおこる危険性が高い区域です。
不動産を購入する際は

「土砂災害警戒区域」
「土砂災害特別警戒区域」

には特に注意しなければいけません。
不動産業者にも説明義務が課せられているくらい
危険度の高い地域になります。

土砂災害については
まず、この二つの地域を意識することが大切です。

∪・ω・∪ 。o O でも、今回の災害では・・・

今回のニュースでも取り上げている通り
土砂災害警戒区域の指定には時間がかかっているようで
調査済の地域は「56%」に留まっています。

ですので
指定されていないからといって安心することは出来ない・・
というのが今回の被災から得られる教訓です。

ではどうすればいいのでしょうか。

一つの手段としては
「その他の指定」
についても調べてみることです。

例えば、今回被害の大きかった八木地区は
「土砂災害警戒区域」
には指定されていませんでしたが

「急傾斜地崩壊危険箇所」
「土石流危険渓流」

には指定されていました。

この文字だけ見ても
辞書で言葉の定義を調べてみても
いまいちピンとは来ないと思います。

また
これに当てはまっているから危険性が高い
というわけでもありません。

大切なのは

・この地域の防災指定はどうなっているのか?
・この指定が意味しているものは何なのか?

という問題意識をもった上で
自分自身の五感を最大限研ぎ澄まし
候補物件の周辺をチェックしてみることだと思います。

物件選びは、地域選びでもあるということを
是非意識してみて下さい。

∪XωX∪。o O もう山が近い家は一切検討しない!

それも一つの選択ですが
困ったことに

・広島において平地は少なく
・広島の平地は価格が高い

のです。。

価格が高ければ支払破綻等のリスクも高まりますし
広島の平地は海抜0地域も多く浸水や液状化のリスクもあります。
通勤が長くなれば、ストレスで病気になるリスクも・・・

リスクが高いのは山だけではありませんし
様々なリスクは絶対に0にはできません。

ただ、意識次第ではそのリスクを
避けることも、減らすことも、軽減することもできます。

今回の八木地区でも

「急傾斜地崩壊危険箇所」
「土石流危険渓流」

にかかっていない地域の被害は軽いケースが多いのです。

しかも、上記指定のある地域とない地域の価格は
「これまで」
はほとんど変わりませんでした。

恐らくは・・・これからも変わらないのではないかと思います。

でも・・せめて皆様には上記を参考にして
「賢い」物件探しをして頂ければと思います。