No30. 「住み替え」について考えて見よう!

2020年も始まり、既に1か月が経過しました。
毎年1月度は不動産を購入・売却されるお客様が増える時期です。
売却されるお客様は、購入客が多い時期に売り出したいと思っています。購入したいお客様は、市場に数多くの物件が売り出されている時期に、多く物件を比較して物件を選びたいと思っています。
そのお互いの希望がマッチする時期が1月~3月となります。3月末と4月初めに様々な生活に影響する節目があります。会社での人事異動、お子様の入園・入学は生活スタイルが変化する大きな節目と言えます。
生活スタイルや環境の変化に事前に対応するために、持ち家の方々の中でも「住み替え」をされる方が多くいらっしゃいます。
もちろん年間を通じて生活スタイルや環境はいつでも変化しますので、それが住み替えの大きな理由であることは間違いないでしょう。
ある会社が行った約1,000名の30歳代から50歳代の方々を対象とした「住み替えを検討したきっかけ」についてアンケートがありました。
そこには以下のような結果が記載されていました。

1位 :家が手狭になったため 29.4%
2位 :周辺の住環境を改善したいため 17.5%
3位 :家の老朽化のため 16.7%
4位 :転職や転勤 9.6%

この4つの住み替えの理由と特徴を考えて見ましょう。

①家が手狭になったため(家族構成の変化)
家が手狭になった理由は家族構成の変化でしょう。時期としては「出産」「お子様の進学」の2つが考えられます。よくあるのは、二人目のお子様ができたことで住み替えを考えることが多いと思います。部屋の広さや部屋数は確かに気になってくるでしょう。

②住環境を改善したい
様々な理由は考えられますが、一番はやはりお子様の環境を改善したいと思う方が多いと感じます。お子様の安全や健康、発育そして教育などを考えて、自然が感じられる場所、空気がきれいな場所、交通量が少ない場所、通学が便利な場所へと言ったものでしょうか。この場合の住み替えは、転校などの必要が無いように、小学校入学前に最も多く検討されています。 そして、老後の環境を改善したいと住み替えを考える方も多いでしょう。子供の独立を機に検討し始め、シニア世代となり、より便利な市内中心地に住み替える人が増えています。老後の生活を考えて、病院や公益施設へのアクセスに便利な場所や駅近の物件が人気になっています。

③家の老朽化のため
家の老朽化が原因で住み替える場合もあります。この場合には、まずはリフォーム・リノベーションすることで問題が解決できるか検討する必要があります。愛着のある家、また先祖代々からの家、思い出の詰まった家を大切にしたい気持ちは誰にでもあるでしょう。住み替えを決断する前に、この気持ちを大切にして「住み継ぐ」ことの意義を考えて見て欲しいものです。それでも問題が解決しなければ、住み替えに進むこととなります。これは決断すれば即時、行動に移していくことが必要です。

④就職・転職・転勤などの変化
就職・転職・転勤等で住み替えを考える場合も多く見受けられます。今の家では、通勤ができない、他府県への異動で、家族とともに生活したい、転職で収入が変わるから、その収入に見合った家への住み替えなどもあります。仕事も人生・生活の一部で、大きなウェイトを占めていると言えます。この場合は、やはり3月末から4月初めまでに住み替えを完了できるように進めていくことになります。

みなさんの中には、このような状況に該当する方もいらっしゃると思います。その時は、「住み替え」について真剣に考えて見てください。住み替えにはコツとポイントがあります。必ず不動産会社を訪ねて、よき相談相手を見つけて進めて行きましょう!