中古住宅購入で売買契約をする際の注意点は?契約から引き渡しまでの流れもチェック

売買契約時には、さまざまな書類に目を通し署名捺印しなければなりません。専門用語ばかりで、他のことが頭に入ってこないこともあるでしょう。そういったことを防ぐために、売買契約時にどういったことをするのか、どんな点に注意したら良いのかを事前に把握しておけば、チェックするポイントが分かりリラックスして売買契約に臨めるはずです。そこで今回は、中古住宅購入の売買契約をする際に注意したいことや契約から引き渡しまでの流れについて紹介します。

中古住宅の売買契約の流れ

中古住宅購入で売買契約をする際の注意点は?契約から引き渡しまでの流れもチェック

まずは、中古住宅購入の売買契約の流れについて見ていきましょう。

不動産会社から重要事項説明書が交付される

売買契約を締結する前に重要事項説明書を交付します。重要事項説明書には、購入する物件の詳細や売買条件などの重要事項が記載されており、不動産会社の宅地建物取引士が説明。

重要事項説明は売買契約の前に必ず行わなければなりません。しかし、売買契約の直前でも問題ないため、売買契約と同じ日に行うケースが一般的です。

売買契約を結んで、手付金を支払う

重要事項説明を受け、特に問題がなければ売買契約の締結へと進みます。売買契約書には、買主と売主の署名・捺印が必要です。売買契約書に署名・捺印する前に、契約書の内容に間違いがないかしっかり確認しましょう。

売買契約を締結し、買主は手付金を支払います。契約時に現金でやり取りすることもあれば、振込で手続きする場合もあるでしょう。

住宅ローンの申し込みをする

売買契約締結後に、住宅ローンの申し込み(本審査)をします。基本的には、売買契約締結前にどれくらいまで融資を受けられるのか事前審査を行い、売買契約締結後に本審査を行うという流れです。

本審査を通過すれば、金融機関から買主へ連絡が入り、買主が不動産会社に連絡します。不動産会社が関連する金融機関に融資を依頼した場合は、金融機関から不動産会社に連絡がいき、不動産会社が買主に連絡するというケースもあるでしょう。本審査にかかる期間は、約1週間~2週間です。

引き渡し日について取り決める

一般的には売買契約の際に引き渡し日を決めますが、本審査通過後に詳しい日程を決める場合も。引き渡し日当日は、買主と売主、金融機関の担当者、不動産会社、司法書士が集まり、住宅ローンの融資を実行して残金を振り込み、登記申請を行います。

【中古住宅】売買契約時に気を付けること

中古住宅購入で売買契約をする際の注意点は?契約から引き渡しまでの流れもチェック

ここからは、中古住宅購入の注意点について見ていきましょう。

重要事項説明書の内容確認

重要事項説明書は、売買契約と同じ日に行われることが多いですが、当日に重要事項説明書を隅から隅まで読むことは不可能です。そのため、中古住宅の契約前に、重要事項説明書の写しをもらってチェックしてください。

そもそも重要事項説明書は、売買契約の前に説明するものなので、事前に受け取って内容確認することは何も問題ありません。むしろこの行為を拒否するような不動産会社の場合は、信用できない会社だと判断しても良いくらいです。

重要事項説明書を確認する際は、内容に間違いがないかを確認するだけではなく、契約不適合責任や建築物の制限などの項目もチェックしておきましょう。契約不適合責任とは、購入する建物に契約内容とは異なることがあった場合に、売主が負う責任のことです。

中古住宅に限らず住宅の売買では、目に見えない欠陥が隠れているケースがあるため、契約不適合責任についての記載があるかを必ずチェックする必要があります。記載がなければ、買主が責任を負うことになってしまうのです。
その他には、用途地域別に制限されている内容はないか、自治体によって定められた建築物の制限はないかなどを詳しくチェックしておきましょう。

売買契約書の内容確認

重要事項説明書と同じように詳しくチェックする必要があるものが、売買契約書です。記載されている価格などの数字に間違いがないか一つ一つ丁寧にチェックしましょう。

また、売買契約書締結後に住宅ローンの申し込みを行いますが、中には審査が通らない場合があります。この場合、買主が支払えなくなり金銭的なトラブルになることも。中古住宅契約後のトラブルを防ぐためにも、ローン特約を付けておきましょう。

ローン特約を付けておけば、万一審査に通らなかった場合は契約を解除できます。基本的にはローン特約を付けますが、ごくまれに記載漏れがあるため要チェックです。

費用面で無理がないか確認する

家の購入となると建物や土地の金額に目がいきますが、実際には手付金や貼付印紙代、登記費用、固定資産税などさまざまな費用がかかります。また、住宅ローンを組んだ場合には毎月住宅ローンを返済していかなければなりません。

買主の中には、住宅ローンの上限融資額ギリギリまで融資してもらう人がいます。この場合、買主が病気になったり何らかの問題で働けなくなったりした際に、住宅ローンの返済ができなくなることもあるでしょう。

諸経費のことを考えずに「支払いができない」、「貯蓄を使い果たした」というケースも考えられます。売買契約は、諸経費のことや今後無理なく支払える金額なのかを慎重に確認した上で行いましょう。

引き渡し日についてトラブルがないように交渉する

買主と売主で引き渡し日に関して話し合いをしますが、確定ではなく日にちが変更されることもあります。引き渡し日当日に引っ越す予定にしておくと、日にちが変更された場合にトラブルになることも。できるだけ、引き渡し日よりも数日遅らせて設定すると安心です。

また、引き渡し手続きの際に登記の手続きも行いますが、その場で登記が変更されたかは確認できません。後日、司法書士から登記事項証明書が送られてくるため、証明書にて登記の内容を確認しましょう。

知らないと見逃してしまうことばかり!

中古住宅の売買契約の流れや契約時の注意点を知らないと、肝心な部分をチェックしないまま契約してしまう可能性があります。「一生に一度の大きな買い物」とも言われる住宅購入で失敗しないためにも、チェックポイントをしっかり理解しておきましょう。

広島で中古住宅の売買を検討している方は、ぜひマエダハウジング不動産にお越しください。