中古住宅購入の流れを解説!物件探しから中古住宅を購入するまでの期間や注意点は?

マイホームの購入には、マンションや注文住宅などの新築購入の他に、中古住宅購入という方法があります。中古住宅とは、過去に人が入居したことがある、または建築後2年を経過している住宅です。価格が割安で、購入前に実物を確認できるのがメリットといえるでしょう。今回の記事では、中古住宅購入を検討している人に向けて、物件探しから中古住宅購入までの流れや注意点について解説します。これまで新築住宅しか考えていなかったけど、中古住宅も視野に入れてみようという人も必見です。

一戸建てやマンションなど中古住宅(中古物件)購入にかかる期間

まずは、マンションや一戸建てなどの中古住宅を購入する場合、引渡しまでにどのくらいの期間がかかるのか見ていきましょう。事前にスケジュールを把握しておくことで、入居までの流れもスムーズになります。

すでに建物が存在する中古住宅は、ゼロからつくる一戸建てなどの注文住宅に比べ、購入から引渡しまでの期間が短いのが特徴です。中古住宅は、購入から最短1ヵ月程度で物件の引渡しを受けられます。物件にもよりますが、1ヵ月から3ヵ月がだいたいの目安といえるでしょう。中古住宅をリフォームしたい場合には、物件の引渡し後にするのが一般的です。リフォームにかかる期間は、家の広さによって変わります。

中古住宅(中古物件)購入の流れ【物件探し】

中古住宅購入の流れを解説!物件探しから中古住宅を購入するまでの期間や注意点は?

ここからは、中古住宅購入の流れについて説明します。まずは、物件探しの段階から見ていきましょう。

希望条件を整理して、資金計画を立てる

マイホームの購入においてまず大事なのは、希望条件を整理して、資金計画を立てることです。予算はいくらか、間取りや面積、築年数、立地条件などを明確にし、優先順位をつけていきましょう。優先順位をつけることで、物件探しもしやすくなります。
また、中古住宅にかかる諸費用はいくらか、事前に把握しておくことも大切です。中古住宅は、購入する物件の価格によって変わりますが、仲介手数料に100万円程度かかることも珍しくありません。事前に把握しておくことで、予算オーバーを防ぎましょう。

住宅ローン組む場合には、事前に月々の返済金額や頭金などを計算しておくことも大切です。引っ越しにも費用がかかるため、その分を残しておく必要があります。

物件探しの情報収集をする

中古住宅は、情報収集がカギとなります。まずは、不動産検索サイトで物件情報を検索したり、不動産会社に問い合わせたりなど、中古住宅の情報収集を行いましょう。
また、買ってはいけない中古住宅について知ることも大切です。災害リスクが高い、隣家との境界線があいまい、空き家で管理が行き届いていないといった土地の物件は、避けたほうが良いでしょう。多くの情報を集めることで、希望条件に合った住宅が見つかりやすくなります。

物件の内覧をする

気になる中古住宅が見つかったら、実際に足を運んでみましょう。実際に内覧することで、部屋ごとの日当たりや風通し、現状を把握することができます。収納スペースや、壁紙などのにおいやカビなども要チェックです。キッチンやトイレ、お風呂などの使用感も購入の判断基準となるでしょう。さらに、内覧をする際には、物件の周辺環境を確認することも大切です。交通量や騒音などは、実際に現地に行ってみないと分からないことも多くあります。また、売却理由や近隣に住んでいる人、生活の利便性など、売主に質問してみるとどのような住み心地かを知ることもできるでしょう。

中古住宅(中古物件)購入の流れ【契約前】

中古住宅購入の流れを解説!物件探しから中古住宅を購入するまでの期間や注意点は?

次に中古住宅を契約する前までの流れを見ていきましょう。契約前は、中古住宅を購入するかどうか判断するための大切な段階です。中古住宅購入後にトラブルがないよう、契約前までにやることをまとめました。

売主に購入の申し込みをする

購入したい中古住宅が決まったら、売主へ購入申請を行います。不動産会社を仲介する場合は、購入希望を伝え、不動産会社が用意する購入申込書をもらいましょう。申込日と買主の情報、価格帯などの購入希望条件を記載し提出すると、不動産会社が売主へ届けてくれます。売主が購入申込書を確認すると、商談が進みます。この時点ではまだ契約に至ってないため、購入希望を撤回することも可能です。

契約条件を確認・調整する

購入の申込み後、売主と契約条件について話し合います。購入申込書に記入した買主の希望をもとに、売買価格や契約日、手付金の金額などについて調整します。不動産会社などの仲介業者がいる場合は、全て仲介業者を介して売主と交渉していくのが一般的です。ここで大切なのが、不動産会社に契約不適合責任の有無とその期間について確認しておくこと。契約不適合責任とは、購入した不動産に不具合があった場合に売主に対して、追完請求や損害賠償請求ができるかどうかということです。また、売買契約までに、売買契約書でもきちんと確認しておきましょう。

ホームインスペクション(住宅診断)を利用する

ホームインスペクションとは、住宅に精通した住宅診断士が、住宅の劣化状況や改修すべき箇所などを見きわめてくれる専門業務です。中古住宅の場合、ホームインスペクションをするベストなタイミングは、申込み後から契約前。屋根や外壁、室内、床下などの劣化状態を診断します。中古住宅購入の申し込みをする際に、売主にホームインスペクションを利用することも伝えておき、診断日を調整しましょう。中古住宅の購入前にホームインスペクションを利用することで、購入後のトラブルを防ぐことができます。建物の状態を把握し、安心して取引を行いましょう。

住宅ローンの事前審査に申し込む

中古住宅を購入で住宅ローンを組む予定がある人は、住宅ローンの事前審査があります。不動産会社が、買主の支払い能力を確認するためです。住宅ローンの事前審査では、売買契約に先立って金融機関がローンの利用を認めるかを判断します。審査の期間は、数日から1週間が目安です。住宅ローンの事前審査には、免許証やパスポートなどの本人確認書類が必要になります。

中古住宅(中古物件)購入の流れ【売買契約】

中古住宅購入の流れを解説!物件探しから中古住宅を購入するまでの期間や注意点は?

ここでは、中古住宅を購入する中で最も大切な売買契約の流れについて紹介します。中古住宅購入で失敗しないよう、契約前に不明点がある場合には、あいまいにせず明白にしてから契約に進むことが大切です。

不動産会社から重要事項説明を受ける

売買契約を締結する前には、重要事項説明を受ける必要があります。重要事項説明とは、宅地建物取引士から物件の詳細情報や売買の条件に関する説明を受けることです。重要事項説明書をもとに、宅地建物取引士が物件の説明を行い相違がないか確認します。不明点があれば、あいまいにせず確認することが大切です。重要事項説明と売買契約は、同日に行うこともできますが、重要事項説明の内容をきちんと把握するためにも、別日で設定するほうが良いでしょう。

売買契約を締結する

重要事項説明の内容に相違がないことを確認できたら、売買契約の締結に進みます。買主、売主の両者で、契約書の内容を確認して署名と捺印を行う流れです。その後、中古住宅の手付金を支払います。手付金には、購入意思や契約の証明をするための「証約手付」と、買主と売主のどちらかが契約解除した場合の保証金となる「解約手付」、契約違反があった際に違約金となる「違約手付」、の3種類があります。手付金の支払い方法は事前に不動産会社と話し合っておきましょう。

中古住宅(中古物件)購入の流れ【契約後】

中古住宅購入の流れを解説!物件探しから中古住宅を購入するまでの期間や注意点は?

最後に中古住宅を契約した後の流れについて見ていきましょう。マイホームに入居するまであと少しです。

住宅ローンの本審査に申し込む

中古住宅の契約が締結したら、住宅ローンの本審査に申し込む必要があります。住宅ローンの申し込みには、本人確認書類として住民票謄本、収入に関する書類として源泉徴収票または、確定申告書と納税証明書が必要になります。また、物件に関する書類として、不動産売買契約書、重要事項説明書などが必要で、購入予定の物件種類や契約形態により、必要となる書類はさまざまです。書類の一部について、不動産会社が準備をしてくれることもあります。申し込み方法は金融機関によって異なり、インターネットでの申し込みや郵送での申し込みができるところもあります。

本審査が通れば、1週間から2週間程度で住宅ローンの承認通知が届きます。届いたら、新住所の住民票や印鑑証明書を準備して、住宅ローンの契約を行いましょう。

住宅の引渡し日を決める

中古住宅の引渡し日は、売買契約書において、引渡しをいつまでに行うのか期限を決めていることが一般的です。中古住宅購入後に、その範囲において不動産会社と最終的な物件の引渡し日を調整します。注文住宅の引渡し日には、残代金の支払いや登記申請なども行うことも、あらかじめ把握しておきましょう。

残代金の支払いをする

住宅ローンの審査に通った場合、買主は残代金を支払い、物件の引渡しに進みます。現金での支払いの場合、物件の引渡しと同時に、銀行口座での振り込みをするのが一般的です。残代金の支払い完了後、買主に物件の鍵が渡されます。

登記手続きを行う

残代金の支払いと同じ段階で、司法書士による登記申請が行われます。登記の手続きには、1週間から2週間かかるため、登記簿は、後日司法書士から送付されるのが一般的です。登記の名義人が変更されていれば、購入した中古住宅は買主のものとなります。

引渡しの当日は、残代金の支払いや登記申請など、それぞれの手続きを同時に進めるため、買主と仲介の不動産会社、金融機関担当者、司法書士、売主が集まって行うことが多くなります。

入居する

売主から買主へ引渡しが完了したら、中古住宅への入居が可能となります。しかし、引渡し当日を引っ越し日に設定するのは避けたほうが良いでしょう。引渡し日は、売主の都合などにより変更になる可能性があるからです。入居する日は、引渡し日から数日空けてから行うと良いでしょう。

購入の流れをしっかり把握し理想の中古住宅(中古物件)を手に入れよう!

物件探しから中古住宅購入までの流れや、期間、注意点について解説しました。すでに建物が存在する中古住宅は、ゼロから作る注文住宅とは購入の流れが異なります。中古住宅なら、短い期間で入居できるのが魅力。また、予算内で好立地の物件を見つけられる可能性が高まります。中古住宅購入の流れをしっかり把握し、理想の中古住宅を手に入れましょう。広島で中古住宅をお探しの方は、是非マエダハウジング不動産にお問い合わせください。